訪日集客コラム
旅マエに自国語で購入できるオンラインチケット、コロナ禍でさらに主流に!
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最近、主にスマホなどのオンライン上で事前にチケットを購入する機会が増え、オンラインチケットの存在もより身近になってきています。
例えば、映画館の鑑賞チケット、テーマパーク・遊園地の入場券、新幹線や飛行機といった乗り物の乗車券などさまざまな分野で、私たちは窓口に行かなくても事前にチケットを簡単に手にいれることができるようになりました。
オンラインチケットの普及によるメリットとは
オンラインチケットの普及は、私たちの生活に多くのメリットをもたらしました。購入者は窓口に行く必要がなくなっただけでなく、購入手続きが完了したらすぐにQRコードなどでチケット情報が画面に表示されるため、紙のチケットが郵送されてくるのを待つ時間もなくなりました。
オンラインチケットの普及前は、人気のテーマパークや繁忙期の交通手段のチケットなど、現地まで行ったにも関わらず売り切れて買えないという不安もありましたが、スマートフォンやPCで事前にいつでも購入手続きができるようになったため、安心して旅行やお出かけの予定も立てやすくなりました。
2019年の消費者庁 「オンラインチケットサービスの動向整理」調査では、この1年間にオンラインチケットを自身で購入した割合は、「音楽・演劇・演芸・舞踊」では6割、「スポーツ・映画」では5割弱にもなったという結果が出るなど、その便利さから多くの人々に利用され、普及していることが分かります。
オンラインチケットの活用が新型コロナウイルス感染拡大防止策にもなる
さらに、新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点からもオンラインチケットがより活用されることとなりました。
チケット購入者が窓口に出向き販売者とのやり取りや金銭の受け渡しが無くなるというのはもちろんのこと、入場者数を一定の人数に抑えたい施設ではオンライン上で時間指定券を販売することで感染拡大防止策のひとつとしています。
時間指定券とは、例えば30分毎に入場可能時間が決められたチケットを選択・購入することで、利用者は混雑による入場制限等で待つ必要がなくなります。
利用者数も分散されるため、販売する側・利用する側双方が安心して過ごすことができます。公式サイト等を通じて時間制のオンラインチケットを販売すれば、しっかりと衛生対策をしている施設であるとアピールすることにも繋がります。
訪日外国人旅行客にとってオンラインチケットがなぜ必要なのか
このように国内でも主流になりつつあるオンラインチケットですが、外国人旅行客が日本旅行をする際にも便利なサービスとして活用されつつあります。
海外旅行の目的が「モノ消費からコト消費」へと変化していることもあり、日本文化の体験や、日本料理を楽しむ際のチケットを求めるケースが多くなってきています。
そのため、訪日外国人旅行客にとってもオンラインでのチケット購入は非常に利便性が高いと言えます。
特に、海外旅行中に必要なチケットを購入するとなると、どうしても現地の窓口に出向いたり、オンラインで購入できたとしても外国のサイトにアクセスしなければならなかったりと、言葉の壁が支障になってしまうことが多々あります。
訪日外国人観光客が日本の観光ツアーを申し込みたい場合、利用日時や集合場所、料金、申し込むツアーの詳細といった細かい内容を理解する必要がありますが、日本語が分からない訪日客にとっては窓口でこれらを確認した上でチケットを購入するのはハードルが高くなってしまいます。
複数の外国語に対応できるスタッフが常駐している施設や、外国語対応済みのホームページがあれば良いですが、インバウンドへの対応が進んでいない場所もあります。
日本では、旅行の申し込みではパッケージツアーを申し込むことが主流となっている一方で、海外では旅行中の行き先を自分で決め、自分でツアーを組み立てるような旅行が主流であるという違いがあります。
そのため、パッケージツアーでの旅行とは違い、外国人旅行客は自らチケットを手配する機会が多くなります。
訪日外国人観光客にとって、自国語で事前決済まで含めたオンラインチケット購入ができれば、購入するチケットの詳細を理解した上で予約ができるため旅行中の不安が減ります。
さらにコロナ禍にある今、窓口での人との接触機会も減らすことができます。
また、オンライン決済で事前に支払いを完了しているため、日本円への換金や、現金の受け渡しによる支払いという手間も無くすことが出来るなどたくさんのメリットがあります。
海外旅行では旅行前から自国でメジャーな観光口コミサイトを活用して旅行中の行き先を決める人がほとんどですが、口コミをチェックした流れでそのまま自国語で予約・決済手続きがスムーズに行えれば日本旅行客の満足度も向上し、日本の魅力をより多くの人に体験していただける事につながります。
オンラインチケットが活用されているジャンルとしては、
・スポーツ観戦
・コンサート/演劇鑑賞
・観光施設の入場券
・日本文化体験(物作り、着物、地産地消の料理教室など)
・日本のグルメ体験
・自然鑑賞
などが挙げられます。
オンラインチケットといっても購入時に複雑な操作を必要とするものでもなく、購入してクレジットカード等による事前決済が完了したら即時で表示される予約コードやQRコードを利用するだけであり、店舗・施設側もそれらの情報を読み取るだけなので双方にとって簡単・便利なシステムだと言えます。
利用者・販売者双方に便利なだけでなく、新型コロナウイルスの流行で海外旅行先の衛生面や感染予防対策が注目を浴びるコロナ禍にある今だからこそ、オンラインチケットはさらにさまざまな場面で活用され、主流のサービスとなっていくことに期待できます。
この記事のまとめ
- 購入手続きの手軽さから、国内ではすでに約半数以上の人がオンラインチケットを購入した経験がある。
- 非対面でのチケット購入や、入場者数のコントロールが出来るオンラインチケットは新型コロナウイルス感染拡大防止策にも繋がる。
- 外国人旅行客にとって自国語のオンライン上で、換金せずにチケット購入が出来ることは、日本旅行への安心に繋がる。