市場別トレンド
【アメリカ市場攻略】訪日アメリカ人観光客の最新動向と集客成功の秘訣
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2024年の訪日アメリカ人観光客は270万人を超え、アジア圏以外で最多を誇っています。アメリカは50の州と1つの特別区から成り、多様な文化が根付いているのがその魅力の一つです。また、近年では自由度の高い旅行スタイルを好む傾向が強まり、日本滞在中の体験や観光の幅を広げています。
本記事では、訪日アメリカ人観光客の最新動向をわかりやすく解説し、集客につなげるための基礎的なプロモーション戦略を網羅的にご紹介します!
目次
インバウンド集客に向けた具体的な施策についてご提案可能です。
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アメリカ市場の全体像と動向
アメリカ市場の規模と成長性
アメリカ市場は訪日インバウンド集客において重要なターゲットで、2024年には年間訪日者数が270万人を突破しました。一人当たりの旅行支出額が平均45万円と高く、地方観光や高級体験への需要が高まっています。
アメリカ人旅行者の特性
多くのアメリカ人は強い愛国心を持ち、自国のアイデンティティや信仰心に誇りを持つ人が多いとされています。一方で、アニメなどの文化的影響により、特に若年層を中心に親日派のアメリカ人が増えています。アメリカ人旅行者の特徴としては、文化体験やアクティビティを重視する傾向が挙げられます。日本の歴史や自然、食文化に対する関心が高く、個人旅行を好み、自由度の高い体験を求める人が多いのも大きな特徴です。
訪日アメリカ人の増加はどこまで続く?
コロナ後の回復とともに訪日アメリカ人の数は増加し続けています。2023年は2019年の119%、2024年も前年比150%を超える月もあるなど、顕著な成長を見せています。さらに、円安の影響により、今後も訪日アメリカ人観光客の増加が見込まれ、市場規模のさらなる拡大が期待されています。
訪日アメリカ人観光客の属性と行動パターン
主な属性と傾向
アメリカ人旅行者にとって、陸路でアクセス可能なメキシコとカナダが長年人気の旅行先である一方、アジア圏では中国に次いで日本が人気の旅行先となっています。アメリカは日本との時間距離が長いため、1度の旅行で長期滞在する傾向が強く、宿泊費や飲食費への支出も多くなっています。2023年には宿泊費が支出全体の44%を占め、特に高ランクの宿泊施設を選ぶ傾向が見られました。こうした背景から、訪日アメリカ人へ向けては、個々の顧客に合わせたパーソナライズされた高付加価値・高単価なサービスの提供が求められています。
訪日アメリカ人観光客の消費傾向と求める体験
アメリカ人観光客が期待する体験
アメリカ人観光客の間では、非日常や特別感を味わえる「日本らしい体験」への関心が高まっています。特に日本食への期待は大きく、電通の「ジャパンブランド調査2024」によると「庶民的な和食レストラン」から「高級な和食レストラン」まで幅広く人気であることがわかりました。さらにアメリカ人は日本の豊かな伝統と文化に対して深い関心を抱いており、茶道、武道、盆栽といった体験を通じて日本文化に触れることを特に魅力的だと感じています。
買い物動向:訪日アメリカ人が購入するもの
アメリカ人旅行者は、宿泊費や飲食費に多くを費やす一方で、買い物代は支出全体の15%と少なめです。しかし、その中でもお菓子や酒類を含む食料品の購入は特に人気があります。また「期待する体験」同様、日本の歴史や伝統に対する関心が高いことから、美術工芸品や日本製の包丁、箸といった実用性のある日本製品への興味も強い傾向にあります。これらの商品は、旅行の思い出を形に残すアイテムとしてアメリカ人観光客に選ばれています。
飲食傾向:訪日アメリカ人が求める食体験
訪日アメリカ人は寿司やラーメン、肉料理をはじめ、日本料理全般に高い関心を寄せています。滞在中の飲食費は一人当たり平均で8.6万円と、全訪日外国人の平均を大きく上回っています。近年、アメリカでは「カリナリートラベル(Culinary Travel)」と呼ばれる、食や料理を旅の主な目的とする旅行スタイルが一般化していることが背景にあります。
また、アメリカの高級料理雑誌で日本料理のレストランや食材に関する記事が頻繁に取り上げられるなど、日本食の魅力が広く発信されていることも、日本食を目的とした訪日需要の高まりに寄与しています。これにより、訪日アメリカ人の消費額の増加が顕著になっています。
最新トレンドと効果的なプロモーション戦略
情報収集から見る訪日アメリカ人観光客へのアプローチ方法
アメリカでは口コミサイトやSNSが主流な情報源となっています。中でも、月間ユーザー数が4.55億人を誇る「TripAdvisor」は訪日旅行の計画において欠かせないツールであり、旅行者は評価を参考に宿泊地や観光地を決めています。SNSでは、「YouTube」や「Facebook」、「Instagram」が多く利用され、視覚的に魅力的なコンテンツが効果的です。また、訪日アメリカ人観光客は長期滞在するケースが多く、旅程を大まかに決め、細かな飲食店や体験施設などを現地で探すことが一般的です。加えて、「Google」はアメリカ国内で88%のシェア率を誇る圧倒的なプラットフォームのため、旅中で多く利用される「Google マップ」の対策を強化しておくことが重要です。
アメリカの訪日シーズンと休暇制度を活用した集客戦略
アメリカ人観光客は、3月、6月から7月、そして10月に増加する傾向があります。春と秋は、桜や紅葉を目的とした観光が人気で、特に注目される季節です。また、6月中旬から始まるアメリカの夏季休暇は、家族旅行で訪日する需要が高まる重要なタイミングです。一方、1月から2月、8月から9月は訪日数が落ち込む傾向にあります。そのため、観光客が増える時期に向けて、魅力的なプロモーションやプランを打ち出すことで集客の拡大が期待できます。
さらに、アメリカから日本への旅行は移動時間が長く、滞在期間も比較的長いため、旅行計画を立てる時期は早めです。多くの旅行者が半年から1年前に大まかな計画を立てるため、狙うシーズンに合わせて早期からプロモーションを実施することが成功の鍵となります。
この記事のまとめ
・滞在期間が長く、消費額も高いアメリカ市場はインバウンド集客の重要ターゲット層
・日本の伝統や歴史、自然、食文化を取り入れたプロモーションが有効
・SNSや口コミを活用した早期のプロモーションをすることが鍵
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参考文献
日本政府観光庁 訪日旅行ハンドブック2023年
日本政府観光局 日本の観光系統データ 訪日旅行について調べる
国土交通省観光庁「訪日外国人の消費動向 訪日外国人消費動向調査結果及び分析 2024年4-6期報告書」
国土交通省観光庁「訪日外国人の消費動向 訪日外国人消費動向調査結果及び分析 2023年次報告書」
国土交通省観光庁「訪日外国人の消費動向 訪日外国人消費動向調査結果及び分析 2019年次報告書」
日本政府観光局 米国市場基礎データ
日本政府観光局 米国市場外国旅行の動向(PDF)
日本政府観光局 2024年訪日外客数(総数)
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