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【24年5月】ニュースで見る中国インバウンド動向
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本記事では、Japanticket「訪日トレンド」編集部がキャッチした、最近の中国インバウンド動向ニュースを3つご紹介します。
ぜひご参考にしていただけますと幸いです!
Trip.comでは、中国本土で訪日予約が増加中
JNTO(日本政府観光局)が発表している訪日外客統計によると、2024年4月の時点で、中国本土からの訪日外客数は2019年対比73.5%となっています。
ただし、個人旅行客が多く利用するTrip.comグループによると、 2024年第1四半期の中国本土からの宿泊施設予約数を2019年同期と比較すると、宿泊者の総数はすでに2019年を大幅に上回っているとのことです。
また、Trip.com VISA部門のデータによると、23年第3四半期から24年第1四半期までの中国本土での日本のビザの発行数は、個人観光一次ビザが対19年比70%まで回復、3年有効マルチビザは同205%、5年有効マルチビザは対19年比572%と大幅増加し、全体としてはコロナ禍前の118%まで伸長しています。
日本の地方へも注目が高まっており、Trip.comでの1〜4月の宿泊数比較では、和歌山県が前年比488%増(対2019年比89%)、熊本県が583%増(対2019年比296%増)、静岡県が431%増(対2019年比204%増)に増加するなど、地域誘客が進んでいるようです。
<出典>
共同通信PRワイヤー
中国からの訪日においてはビザ取得が大きなハードルのひとつとなり、コロナ禍が明けてからも回復が鈍い状況が続いていましたが、ようやく個人旅行客も戻り始めていることがうかがえます。
円安加速、中国富裕層“爆買い”の対象は高級ブランドや不動産へ
高級ブランド品を買い求める中国人観光客は今、円安で割安感のある日本を旅行先に選んでいるようです。
高級ブランドの代表格ともいえるルイヴィトンが発表した2024年1〜3月期決算では、世界地域別の売上高で日本だけが、前年同期比で2桁成長となる32%の増加を遂げ、総売上高に占める日本の割合は2ポイント増の9%となりました。
<出典>
36Kr JAPAN
昨今急激に進んだ円安の影響と免税の効果によって、日本に来ると中国よりも10〜50%安く高級ブランド品を買えるようになり、中国人がルイ・ヴィトンの商品などを日本で買うと、ほぼ半額程度に感じるのだとか…!
コロナ禍前よりインバウンド消費の主力だった中国人観光客のショッピング需要は、まだまだ衰えないようです。その動向から、今後も目が離せません。
中国・美団、フードデリバリー用のAIアシスタントを発表
中国の生活関連サービス大手である「美団」が、ユーザー向けのAIアシスタント「問小袋」を発表しました。
フードデリバリーなど即時配達サービスのコンバージョン率向上が狙いで、すでに一部試験導入が始まっているようです。
利用者のニーズに応じた商品や店舗、キャンペーン情報などを提案し、ユーザーはその中から欲しいものを選択して購入できるようになります。
美団は2023年にAIを成長戦略の重点に位置づけており、今後は活用範囲をその他の生活関連サービスにも拡大する可能性があるとのこと。
<出典>
36Kr JAPAN
美団といえば、訪日中国人2人に1人が活用する中国最大級の生活情報プラットフォーム「大衆点評」を提供している企業ですが、こうした旅行領域にもAIが活用されるようになっていくのか、注視したいところです。
美団が提供する「大衆点評」とは
Japanticketは、「大衆点評」の国内正規代理店として中国向けのインバウンド集客をご支援しています。
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ABOUT大衆点評とは 中国人観光客が旅行の「旅まえ、旅なか、旅あと」 すべての行程で「探す、使う、体験拡…
今回は、訪日にも関わりの深い中国における、最近のニュースを3つご紹介しました。
今後も最新の観光ニュースやトレンド情報を発信してまいりますので、ぜひご期待ください。
この記事のまとめ
・個人旅行中心の大手OTA「Trip.com」によると、中国からの訪日客は大幅に回復している
・円安と免税で、日本で買うルイ・ヴィトンは中国の半額近くに
・中国の生活関連サービス大手「美団」が積極的にAI活用を開始
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