訪日集客コラム
中国ではなぜインフルエンサーの影響が強いのか(KOL/KOCとは)
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日本でもFacebookやInstagramといったSNSが普及しているのは言うまでもないですが、同時に最近「インフルエンサー」という言葉を耳にする機会が増えたのではないでしょうか。
フォロワー数の多いインフルエンサーが投稿した写真・記事によって、フォロワーの行動や消費活動に大きな影響を与えています。
インフルエンサーによる影響
インフルエンサーによる影響は、身近なところで意外に多くあります。
簡単な事例を挙げると…
- 「インスタ映え」と言われるようなフォトジェニックな写真を見た多くの同世代のフォロワーが、同じように可愛い写真を撮りたいと現地へ行く
- 子育て中のインフルエンサーがオススメの育児グッズや可愛い子供服をSNSで紹介すると、すぐに売り切れる
- 人気インフルエンサーがSNSを通じて、利用した店の投稿をすると、フォロワーによって投稿が拡散され店に長蛇の列ができる
など。インフルエンサーは著名人だけでなく、特定の分野に特化した投稿で多くのフォロワー数を得ている一般の方もたくさんいます。
中国人インフルエンサー「KOL/KOC」とは
中国にもインフルエンサーと言われる人達がおり、「KOL(キー・オピニオン・リーダー)」と呼称されています。
SNSで何百万から何千万ものフォロワーを抱えるKOLも多く、人口数の多いアジア圏のSNS市場は約9,500億円にものぼると言われています。
中国人ユーザーにアプローチする上で、このKOLと呼ばれる個人が配信するSNSでのクチコミ投稿の信頼性とその影響力はとても高いと言われています。
また、KOLのファン層を「KOC(キー・オピニオン・カスタマー)」と呼ぶことが多く、KOLを中心に配信を拡散促進するため、KOLとKOCは一連のプロモーション手法になっています。
KOL/KOCやクチコミの信頼性はなぜ高いのか
中国人ユーザーへアプローチする上で、中国政府によるアクセス規制(金盾と呼ばれるグレートファイアウォール)の問題が挙げられます。
日本に住んでいると馴染みありませんが、中国ではインターネット検閲がされています。政府が有害とみなす情報は削除されたり、私たちが当たり前のように利用しているSNSや検索エンジンも規制されています。
「中国ではGoogleやfacebook、LINEが使えないらしい…。」と 耳にしたことがある方も多いかもしれません。
中国で使われているSNSや検索エンジンは…
- 中国版Twitterの「新浪微博(ウェイボー)」
- 検索エンジンは中国で最大シェア「百度(バイドゥ)」
- LINEに代わる「微信(ウェイシン)(WeChat)」
また、中国以外のサーバーにあるサイトは閲覧制限されているため、日本サーバーにあるサイトを中国語に翻訳しても中国内では表示されません。
日本とは異なる背景から、中国での個人配信によるKOL/KOCのSNS投稿やクチコミ投稿は影響力が高くなり、集客にとても有効と言えます。
また、商品やサービスについてクチコミ総合サイト「大衆点評」に公式掲載されることは、ユーザーにとって信頼性のある正しい情報が届くため効果的です。
この記事のまとめ
- 人口数の多いアジア圏のインフルエンサー市場は約9,500億円にものぼる
- 中国政府によるアクセス規制により国外の情報は届かない
- 個人配信や公式掲載の情報は信頼性が高くなる
スペシャルムービーコンテンツ
【日本で安心利用できるお店探し編】
出演:リンピン様(KOL)撮影協力:くふ楽 銀座店様